小学校とか中学校で、音楽の授業ってありましたよね。
「音楽の教科書」には、定番の唱歌が、五線譜につらつら書かれていて。
そいつをみながら、リコーダーを吹いたり、クラス全員で合唱したり。
ふと、音楽の授業って、すっごい理不尽だったなぁ、なんてことを思ってしまいまして。
だって、育ちによって音感って違いますよね。絶対音感持ってる子もいれば、相対音感すら危うい子もいる。
なのに全員同じ曲を歌わせて、上手いか下手かで成績を決める。
もっといろんなことを授業でやりたかったですよね。
音楽の授業で習ったことといえば、楽譜の読み方と、リコーダーの吹き方と、クラシックの大家の略歴とか、そんなのばかりで。
音階も和名で習う。Cメジャーじゃなくて「ハ長調」。
自分が自主的に楽器始めたころに、ああ、なんて音楽の授業で習ったことって役に立たないんだろう、って思っちゃいましたよ。
例えば教則本を開いても、コードとか初見なわけですよ。和音というものがあるのは習っていて、ドミソが和音であることは知っていても、それをCメジャーと呼ぶのは、それまで知らなかったんです。
学校で習ってきた程度の音楽の知識じゃ、本当の「音楽」には足を突っ込んでもいないんだな、って思い知らされました。
学校に期待しちゃいけないのかもしれない。日本の伝統として和名の音階を教えないといけないのかもしれない。でも、大人になって役立つ最低限の音楽知識を教えるなら、現場で標準になっているものを教えてほしかった*1。
そんなことを、一向に上手くならないベースをつま弾きながら、しんみり思ってしまいました。
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*1:でも、友人にそんな話をしたら「ギターの授業があった」ってやつもいるので、たまたまぼくの習ってきたことがダメだったのかも知れませんけどね。