私、今年で32になります。
小学生くらいの子供がいてもおかしくない歳です。
そんなわたくしが、まさか初めての「アイドルライブ」に足を運んで参りました。
そのアイドルの名前は、初音ミク。今をときめく電子の歌姫でございます。
バーチャルアイドルですよバーチャルアイドル。
いくら社会現象とはいえ、まさかこの歳になって非実在少女を目的に出かけるなんて思ってもおりませんでした。
観客の皆様は実在非実在を問わず「初音ミク」という電子の歌姫を見に来られてるのですが、もう熱気がすごかった。
歌の間奏に「ハイ!ハイ!ハイ!」って合わせたように間の手入れたり、当然のごとくみなサイリウムを持参していたりで、最初はちょっとミクさんよりファンのみなさまに圧倒です。
本物のアイドルライブもこんな感じなんだろうなぁとしみじみ思ったです。
ミクがそこにいる
舞台演出がこれすごくてたまげました。
ステージの透過スクリーンに投影されたミクがいるんですけど、その背面のスクリーンにちゃんと影が写っているんです。
ステージのうえで3Dモデルの初音ミクが踊り回るのに合わせて、彼女の動きと同じ影が背面をついて回る。
じっくり見れば違和感も覚えるでしょうが、開演してしばらくは「うぉっ、ミクさんおるやん」と目を丸くしながら眺めておりました。
ただ、ライブなので音がメインかと思ってましたが、ちょっとこちらはハコが音響向けじゃないせいか、いかにも「再生している音」感が出てしまっておりました。
スピーカーから出る音も、周波数の高い音が妙に強くて、少し頭に響く印象。
ここはちょっと残念でしたなー……。
初音ミクというインターフェイス
おおむね楽しめた今回のミクさんライブ。
ライブを楽しみに行ったわけなんですけれども、なんか不思議な視点でライブを見てたです。
スタッフさん方と観客がいるわけなんですけれども、その間をつないでるのが、初音ミクという、実在しない女の子なんですよね。
VOCALOID・初音ミクを通して、音楽家(ボカロP)やデザイナー、エンジニアといった作り手と、それを見て楽しむ側のオーディエンスがつながっている。
ライブでみんなが熱狂している舞台上の初音ミクは実在しない。 けれど、その初音ミクを通して、人や気持ちが伝えられている。
ただのツールであるところの初音ミク女史は、もはやヒトやモノ、コトをつなぐインターフェイスなのだなぁと思いました。
初音ミクインターフェイス論については独白系ブログ「のぼるごと。」のほうに書きたいと思っておりますので、またこっちのブログもごひいきによろしゅうでーす。(ごますり)
本公演は東京で
さて、今回ぼくの見て来た大阪公演は、東京公演の一部を先行上映、という形でした。
その本公演は、8月21日〜8月29日の日程で、秋葉原にて開催されます。
ボカロ好きな方、ミク厨な方、そうでない方も、先端のテクノロジーを体感できるHATSUNE Appearance、ご覧になってはいかがでしょうか。
ちなみに本日のライブ、こちらでタイムシフト視聴できるので、東京行けない、待てないというかたはこちらをどうぞ(有料)。