「好き」や「好み」を広く人に伝えていたら、自分の好みだけどフォローしていなかったものを教えてもらうことがあります。
Twitter で友人に本を勧めたら、逆に「これオススメですよ」と言われたのが、「ぼくの伯父さん」という映画。
少し、いや、かなりドジな主人公、ユロ伯父さんが、ひょうひょうと日常を送る様子を描いたコメディです。
すぐドジをする、行動がすぐ裏目にでる、仕事をすれば失敗ばかり。
でもなぜか憎めない。
派手さはないけど、とにかくゆるゆるした映画でした。
まるで、ユロ伯父さんの生活をのぞき見るような。
特筆すべきは、なんと言っても画のうつくしさ。
石畳の町並みや、おもちゃのような作りのアパート。
アートワークにワクワクしながら、のんびり編める映画でした。
ユロの妹夫婦が住む家も、これまたとにかくカッコイイのです。
こじゃれた家具だなと思って調べてみれば、イームズのソファだったり。
とにかくセンスがいい。
時代を経ているからこそのよさといいますか。
ぼーっと眺めるだけでいい、そんなおだやかな映画でした。