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毎日がひとりオフ

ネットの話題とITと音楽。

「メディアクリエイター」は自称でしかない

最近はてな界隈を賑わした話題に「ブロガーなんてだせえ!俺たちのことはメディアクリエイターと呼べよおっさんども」というものがあるそうで。 どうやら爆心地は以下らしいのだが、ここで謳われていることにものすごい違和感を覚えてしまいました。

メディアクリエイターを名乗るのは、ブロガーとして見られたくないという否定的な気持ちがあるのだ。コンテンツを主役にしたい人とかそういうのだ。だから、学生たちは別にメディアクリエイターという肩書きである必要はなかった。想像するイメージに、ちょうど良かったのが今回はこれだったというのに過ぎないと思う。

メディアクリエイター否定派のおっさんたちに聞いてほしい話 - 半径3メートルの社会

コンテンツを主体にする、というのはとても良いことだと思います。 ブロガーであれメディアクリエイターであれ、コンテンツを売って商売するのであれば、肩書なんて最初からどうでもいいはずです。 作ったものさえ評価されればいい、自分の感覚と労力で作ったものが受け入れられれば、自分が何者かこだわる必要なんてないのです。

でも、「メディアクリエイター」って、訳すと「媒体を作る人」ですよ。 ブロガーと見られたくない人が、主戦場をブログに置いてるのってなんか違和感あるんですわ。 例えばゲームクリエイターという言葉が昔流行った次期があって、故・飯野賢治さんあたりがテレビによく出演していた次期に肩書としてよく使われていたんですが。 実際にゲームのスタッフロールを見てみると、「ゲームクリエイター」なんて役職ないんですよ。 ディレクターだったりプログラマーだったり、担当している職務に応じてスタッフロールには記名されていました。

思うに、「メディアクリエイター」ってのは広義、「ブロガー」ってのは狭義の肩書だと思うのです。 そういう捉え方であればブロガー全員が「メディアクリエイター」であると言えるし、逆にメディアクリエイターにも「ブロガー」だったり「ライター」だったりと細分化された具体的な肩書が付随すると思うんですよ。

で、件のブログでは「おっさんたち」と所謂古参ネットユーザーをターゲットにしてるんですが、むしろ本当の古参ネットユーザーのほうが、まだ「メディアクリエイター」に近いことをしていることが多かった。 わたくし、90年代半ばからのインターネットユーザーなおっさんですが、当時はWeb上の自己表現手段にブログやSNSなんて影も形も存在していなかった。 パーソナルな発信をする場として「個人ホームページ」を使う人がほとんどで、皆HTMLやCGI、Flashなどを勉強しながら、自分を発信するためのフォーマットから手探りで作っていたことがほとんどでした。 おっさんとしての矜持を守るために言わせてもらうと、ブロガーなんて後から出てきた言葉(注目されはじめたのは9.11以降か)で、まだそちらのほうがメディアをクリエイトしていたようにすら感じるのです。

どうしてもブロガーという言葉に嫌悪を覚えるなら、一度ブログから離れてみたらよろしい。 それこそHTML(今やるなら簡単なプログラミングごと覚えたほうが都合いいが)などを駆使して、発言するフォーマットから作る側に回ったらよろしい。

メディアを作っていることを自称したいなら、メディアそのものを作ってから名乗りやがれ、と思うのです。