毎日がひとりオフ

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非実在ガールの素性を問う

はちゅねミクまんを食べました

今日も今日とて初音ミク漁りです。なおかつオザケンです。
ボーカルトラック以外は一人で演奏してるらしーすよ。


【初音ミク】いちょう並木のセレナーデ【小沢健二カバー】

そういや今ファミマが初音ミクのキャンペーンやってるのですが、その一環で「はちゅねミクまん」なる肉まんを販売しております。
せっかくなので食ってみました。
レジのお姉さんに臆することなく「はちゅねミクまんひとつください」と言えたぼくをほめてあげたいです。
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ネギ肉まんらしいですがもうちょっとネギ風味強くてもよかったかと思います。

実在アイドルと非実在アイドル

いやしかし、コンビニのキャンペーンキャラクターになるくらいなのですっかり一般化したと言っていいのでしょうか。
というよりコンビニ屋さんが集客ツールとしてポップカルチャーを使うことが多い今日この頃で、このあたり本当は宣伝会議とか読んでお勉強すべきなんでしょうかしら。
ついこないだまでは関ジャニ∞がセブン・イレブンのキャンペーンやってましたね。
もう少し前はAKB48でしたか。ももクロだっけ?まあいいや。

アイドルに翻弄される人々

AKB48といえば、前田敦子が引退だとか、メンバーが福岡に左遷だとかで色々話題に事欠かないわけですが、それも全部仕込みじゃないのか?と懐疑的になるくらい、ありとあらゆる事象がコンテンツに変貌していく。
プロデューサー秋元康の手腕はすごいなぁと関心するばかりで、不祥事とかネガティブな事態もすべてコンテンツ化・ドラマ化して、商品にしてしまう。
そんでもってAKB商法で握手券つけたCDをオタクが一人何百枚も買ってくれるわけで、PPMで言うところの「金のなる木」状態が続いているので、そりゃあ業界がもてはやしたくなる気持ちもわかります。

しかしながら、ファン視点にしてみると、どこまでついていける?ってことになります。
絶大な人気を誇るアイドルとはいえ、演じているのは人間です。
ルールが定められているとはいえ、人の子です、そりゃー恋愛もするでしょうし、将来的には引退して結婚するメンバーも出てくることでしょう。
もし、その結婚したメンバーがいわゆる「推しメン」だったとしたら、ファン的には完全に裏切られた格好になります。
そりゃ高井麻巳子が秋元康と結婚したことをナイナイの岡村隆史が根に持つわなって話です。

現実ではなく、非実在的存在に期待する人々

一方で、ゲームやアニメといったサブカルチャー、さらにはその登場キャラクターに異常な愛情を注ぐ人もいます。
プロフィールも人格も、あらかじめ人の手で設計されたのがゲームやアニメのキャラクターです。
なので、作り手の想定どおりの所作をします。余計なことはほとんどしません。
余計なことをしない、すなわち人を裏切らないのです。

アノニマスな存在としての初音ミク

初音ミクは造られたキャラクターであり、実在する人物ではありません。
ただし、他のゲームやアニメのキャラクターとも異なる点があります。

それは、「中の人がいない」ということ。
ゲームやアニメのキャラクターには声優さんがいますが、初音ミクには存在しません。
初音ミクのボイスデータには、声優の藤田咲さんという女性の声が使われていますが、それはあくまでボーカロイド開発用のデータとしてサンプリングされたもの。
ソフトウェアとしてリリースされたあとの初音ミクは、「楽器」として誰でも使えるものになっています。
それこそアイドル系ポップスからデスメタルまで、なんでも歌わせることが可能。

一応身長・体重とか、ファンが作った「ネギ好き」という個性が付与されているものの、それ以上はあまり固定された設定がない。
緑髪ツインテールの女の子という強烈なビジュアルなので、イメージが固定されがちかとおもいきや、それ以外の部分は基本「作り手・受け手任せ」なのです。

意外なことに、今話題のバーチャル・シンガーはこれでもかってくらい無個性な存在なのです。

個性を楽しむか無個性を楽しむか

で、AKBと初音ミクについて、前者が個性、人格を活かしたアイドル、後者が無個性を活かしたアイドルと対比できるんじゃないかなと思うのです。
AKBについては不祥事なども含めて「ドラマ」を楽しむ、初音ミクは無個性な「自分の中に抱いたイメージ」を楽しむ。

アイドルではありませんが、ぼくの好きだったバンドが、音楽性云々で解散したり、CDを出すにつれ全然違う姿を見せ始めたり、活動休止したと思ったらまったく違うスタイルの音楽になってしまったり、CD製作中という告知からそのまま消滅したり、といったことを何度も経験しました。
それに気づくたびにショックを受けるのですが、これは特定のものに依存しすぎているからくるものだと気づきました。
その時点でのミュージシャンに絶対的な感銘を覚えたあまりに、変化がなかなか受け入れられない。
自分の世界が狭い証拠でもありますが、やはり変化に馴染むのはなかなか大変。
そう考えると、はじめっから無個性な初音ミクのほうが、AKBよりも安定した音楽として聴けるよなぁ。

そんなことを思いつつ、今日は聖飢魔IIを聴くのでありました。
お前も蝋人形にしてやろうか。