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毎日がひとりオフ

ネットの話題とITと音楽。

サマーウォーズを見てきた

♪ぼっくぅらわぁ〜としつこくしつこく読売テレビでCMが流れている、アニメ映画「サマーウォーズ」。
エヴァの再放送に併せて宣伝がガンガン打たれまくっていたので、日テレ必死だなー、と邪推しちゃったり。
などと思いつつ、ネットワークゲームとか「クラインの壷」とか好きなので、期待しながら見に行きました。


いやいや、これは見に行って正解。
登場人物の個性がよく引き立っていたのと、ベタながらお涙頂戴な展開に、思わずほろりときてしまいました。
友達や家族と見に行くのにぴったりの映画。


※以下、多少ネタバレを含みます。

夏の娯楽映画として最高

深いこと気にせず、気軽に楽しめる内容で、友達同士で見に行ってもいい映画ですね。
なにより物語のテンポがいいんですよ。
物語の要所要所で進行に起伏を起こして、見てる側はうまい具合に乗せられてしまう。
展開がわかっているんだけど、展開が心地よいから、そのまま流れに任せて泣いてしまう。

声優が神木隆之介君だったのですが、これはバッチリ。
同世代の高校生役だったこともあり、違和感なく楽しめました。
アニメ映画が出る旅に役者か声優か、なんて言われますけど、作品次第じゃないっすかねー。
少なくともサマーウォーズは神木君で大正解、お見事と言った演技でした。

頭脳戦部分は物足りない感じ

陣内家の家族ドラマと平行しながら、メタバース「OZ」を舞台に、ハッキング専用AI「ラブマシーン」との対決が繰り広げられます。
特にアバター「キングカズマ」とラブマシーンが対決するシーンは、さながらバトルアニメのような、スピーディーかつ迫力ある映像で、スクリーンに釘付けになってしまいます。
が、肝心の主人公・健二の出番は、少し物足りない印象。
ラブマシーンから暗号が問題として出されるのですが、レポート用紙に向かい、一人で黙々と暗号を解く、それの繰り返し。
ほかで見つけた情報が解読のヒントになるとか、OZ世界の中の特徴を利用するとか、なにかをヒントに暗号を解く描写があれば、暗号解読シーンにものめり込めたのに、今作では、健二のなかで自己完結してしまい、自分はちょっと置いてけぼりになってしまった印象です。
健二のがんばっているシーンが、見ている側にも分かりやすい描写になっていれば、もっと感情移入できたろうになぁ。

祖母の存在感

正直、健二以上に感情移入させられた登場人物は、祖母・栄でした。
存在感がものすごく、キャラクターも丁寧に作られていて、序盤から終盤まで、栄の意志で展開していくっていうくらい、に進行していきます。
栄が人生で培ってきたものが、脈々と物語の中に活きているようで、見ている自分まで、栄に見守られているような感覚に。
厳しいところは厳しく、優しいところは優しく、という、日本人好みの厳格な日本人像が見事に反映されているなぁと。

気兼ねなく見てくるべし

哲学知識とか、制作背景とか、そのあたりの難しい予備知識は一切いらないのがほんとによかった。
ぼんやり見てくるだけで十分楽しめる。
同行人も、所々で目頭を押さえながら見ていたようで。
感想も僕と同じく「なんでやねんと思うところはあるけれど、すごくおもしろかった」。
ラストまで、肩の力を抜いて、笑って泣いて。
楽しい映画でした。